レイモンド・ロー『四柱推命鑑定術』は誰にも真似できない天才の占術

レイモンド・ローといえば香港出身の風水師として有名です。

世界中の風水師の頂点に立つ「グランドマスター」の称号を持ち、風水の世界では現時点で最高峰であり、右に出る者はいません。

そのレイモンド・ロー先生は多数の書籍を出版しており、日本でも何冊かが翻訳されています。

その中には風水の本だけでなく、四柱推命の本もあります。

『四柱推命鑑定術』

そのうち、私が最初に読んだのは『四柱推命鑑定術』という本でした。

四柱推命の専門書だというのに、発売当初、書店で山積みにされていて、びっくりしました。

さらにびっくりしたのはその内容です。

その内容は、非常に衝撃的なものでした。

ここまでやるか!と思いました。

複雑な四柱推命の理論を、とても平易に噛み砕いおり、シンプルに読み解いていくプロセスは、他に類を見ません。

ひたすら実践しながら、少しずつ理論を説明してゆく

まるでバーチャルに、レイモンド・ロー先生の弟子になったような感覚です。

先生が実際に鑑定を行っている横で、先生の鑑定を見学しているような感覚です。

そして、依頼者が帰った後、少しずつ、「あそこの意味はこうでね」と教えてくれるのです。

そのガイダンスがまた絶妙にわかり易いのです。

こんな本、世界広しといえど、他にありません。

読み物として読める

建前上は四柱推命の専門書なのですが、読み物としても秀逸です。

まさに専門書を超えた専門書といえます。

易でいえば銭天牛先生の『すぐに役立つ銭流易経』を彷彿とさせます。

レイモンド・ロー流、三つの独特な理論

  • 蔵干を排除し、本気一つに集約
  • 格局を排除し、命式の分類を従旺格、身強、身弱、従格の四種類に再定義
  • 十二支のアクセサリーなどの風水的なアプローチによる開運方法を強調

こんな四柱推命見たことない!

こんな四柱推命見たことない!というのが、率直な感想です。

日本式の四柱推命でもありませんし、香港・台湾式の四柱推命でもありません。

また、理論が短銃明快なのは、レイモンド・ロー先生が未熟で知識が不足しているわけでは決してありません。

『四柱推命鑑定術』の中では『三命通會(さんめいつうかい)』や『滴天髄(てきてんずい)』にも言及しており、古典を押さえています。

風水のグランドマスターですから、当然です。

古典や子平の基礎を踏まえたうえで、実践データなどを見て、意図的に幾つかの理論を排除していることが窺えます。

凡人には真似できない境地

レイモンド・ロー先生が四柱推命を簡略化した背景には、より多くの人に、広く四柱推命の面白さを知ってほしいという願いが込められています。

しかし、それだけは誤算でした。

凡人は逆にむしろ理論による裏づけがあった上でしか、判断を下すことはできません。

八字の宇宙はあまりにも広すぎます。

その理論を排除すれば、凡人はおそらく、広い宇宙で目的地への手がかりを得ることが出来ず、当ても無くさまようでしょう。

広い宇宙でも迷うことなく、目的地に辿り付く事が出来るのは、一部の超感覚を持った人だけです。

それはニュータイプであったり、ジェダイのような存在です。

彼らのパフォーマンスは見ていて爽快で、真似して見たくなる魅力があります。

実際にレイモンド・ロー先生の四柱推命鑑定術にも真似してみたくなるような魅力があります。

試しに真似をしようとしてみてください。

たぶんムリです。

おおよそ、当たりません。

レンモンド・ロー先生のやり方で、この本に書かれているような的中率を誇れるのは、レイモンド・ロー先生だけです。

それもそのはずです。

レイモンド・ロー先生の四柱推命は、天才の、天才による、天才のための四柱推命だからです。

凡人には理論武装は必須

つまるところ、四柱推命の難しい理論は、八字の広い宇宙で迷わないための理論です。

用神や忌神を判断する際も、凡人には理論と計算が必要です。

凡人は凡人らしく、遠回りであっても、理論をしっかりとインプットして、理路整然と読み解いてゆかねばなりません。

実践例としては非常に参考になる

レイモンド・ロー先生の『四柱推命鑑定術』は天才が作った、オリジナルの四柱推命であるため、理論目線で見れば、参考になりません。

しかし、ひょっとしたら、この本の本質は、そういった理論云々の部分ではないかもしれません。

この本の最大の魅力は、世界の著名人の命式を縦横無尽に読み解いてゆく、実践例にあるからです。

ここまでの実践例が示されている本は、他にありません。

著名人の簡単なバイオグラフィーを含めた実践例は、一つのデータベースとしての価値があります。

「伝える技術」を学ぶことができる

四柱推命には専門用語が数多く登場します。

しかし実際の鑑定の中で、それらの専門用語を交えて一般人に説明しても、半分以上は理解されません。

この本は、難しい専門用語が極力排除され、誰が読んでも理解できるように平易な表現に噛み砕いて、書かれています。

そういった、誰にでもわかるように「伝える技術」を学べるテキストとして、非常に優れた本です。

このあたりに関しては特に、上級者~プロが参考にすべき点です。

レイモンド・ロー先生の霊感のおすそわけをもらえる

平たく言えば、レイモンド・ロー先生の四柱推命は、四柱推命ではなく、ほとんど霊感です。

真似をしてもうまくいくはずがありません。

私から見れば、何でそれで当たるの?といった感じです。

それは四柱推命を基礎からコツコツ学び、四柱推命以外にも、風水、易、東洋医学、などの知識のバックグラウンドがあったうえで、初めて身につく「勘」の成せるワザです。

しかし、それだけに、見ごたえがあります。

この本を読み終える頃には、理論を超越したレイモンド・ロー先生特有の霊感を少し分けてもらえるかもしれません。

【実践】四柱推命鑑定術

盧恆立(レイモンド・ロー)(著)・山道帰一(監修)・アマーティ正子(翻訳)

【実践】四柱推命―人の運命と健康のあり方

盧恆立(レイモンド・ロー)(著)・山道帰一(監修)・島内大乾(翻訳)