『ちびまる子ちゃん』の神回 – シーズン1は全部やばい回

『ちびまる子ちゃん』といえば、筆者にとって、子供の頃、日曜日の夕方6時からやっていたアニメで、毎週欠かさず見ていました。

1990年から始まったという事は、下手すれば第一話から見ていたかもしれません。

ただ、当時はなんとなくボーっと見ていただけで、話の内容はほとんど忘れています。

 

いま、Amazon Prime Videoで『ちびまる子ちゃん』のシーズン1(1990年~1992年)とシーズン2(1995年~2002年)を全話視聴することが出来ます。

改めて見ると、とても面白いですよ。

 

特に「シーズン1」がやばいです。

『おどるポンポコリン』がエンディングテーマだった時代です。

そういうわけで、最近は『ちびまる子ちゃん』をかけながら夕食を食べています。

ちびまる子ちゃん

シーズン1はほぼ神回

以前、このブログでお寿司の回(シーズン2)が神回だという記事を書いたところ、「ちびまる子ちゃん 神回」というキーワードでちらほらとアクセスされています。

どうやら、「ちびまる子ちゃんの神回が見たい」というニーズがあるようです。

『ちびまる子ちゃん』の神回が見たいのなら、「シーズン1」が断然おすすめです。

むしろ、「シーズン1」はほとんどが神回と言っても過言ではありません。

「シーズン1」は全部で141話ありますが、だいたい面白いです。

最近の『ちびまる子ちゃん』はほぼTVシリーズ用のオリジナルエピソードですが、「シーズン1」ではさくらももこの原作漫画に忠実な回が多いようです。

毒が多く闇が深いのが良い

初期の『ちびまる子ちゃん』では、オープニングのテロップで「なんたら教育学会推薦」みたいな文字が出てきます。

しかし、実際に本編をじっくり見ていると、「これ、ほんまに推薦しちゃっていいのか!?」と思うほど、毒が多く、闇が深いです。

ブラックジョークや、タブー的な部分を面白おかしく茶化しているし、キートン山田のつっこみなど、かなりの毒舌だったりします。

「いじめ」に通じるような思考が横行しており、主人公のまる子も率先して煽っています。

いわゆる、身体的特徴を笑いのネタにするような表現です。

ブー太郎とか、存在自体が「いじめ」ですよね。

人と豚を同化させて、セリフが全部「ブー」ですから。

ヤバ過ぎでしょ。

また例えば、南の島のおみやげをクラスメートに配るという回があるのですが、まる子ちゃんが頭の中でクラスの友達を順位付けて「あの子には渡すけど、あいつは渡さなくていーや」みたいに計算するシーンがあります。

これは完全にスクールカーストをネタにしたものです。

現実には全然みんなやってる事ですが、「教育」の観点から見るなら今だとNGかもしれません。

そういう闇が深い部分で見ると、『ちびまる子ちゃん』はいろいろと考えさせられます。

『クレヨンしんちゃん』の方がよっぽど平和ですよ。

ちびまる子ちゃん

もはや芸術

言い過ぎかもしれませんが、『ちびまる子ちゃん – シーズン1』は一種のポップアートの芸術作品のようです。

色彩感が北欧の美術にも通じるものがあり、海外でも通用すると思います。

最近のまる子ちゃんはむしろ絵が整いすぎてダメですし、ストーリーもつまらないです。

その差は微妙なのですが、ハイファイなものが必ずしも良いとは限らない最たる例です。

シーズン1の初期はキャラが少ないのが良い

『ちびまる子ちゃん』に登場するキャラクターといえば、たまちゃん、花輪くん、丸尾くん、野口さん、はまじ、ブー太郎、永沢くん、藤木くん、山根くん、山田くん、みぎわさん、大野くん、杉山くん、関口くんなど、さまざまなキャラクターが登場します。

実はシーズン1の初期では、友達はたまちゃん、花輪くん、丸尾くんしか登場しません。

エンディングのアニメーションを見ても、登場するのはこの三人だけです。

まる子ちゃん、たまちゃん、花輪くん、丸尾くんが4人で楽しそうに戯れる姿はとてもチグハグです。

回が進むにつれ、キャラクターを増やさないとネタがもたないというのは、製作者サイドの判断だと思いますが、初期の数人のキャラクターの間で展開されるストーリーも味があります。

花輪くん、最初は「嫌なヤツキャラ」だったのが徐々に「良いヤツキャラ」にシフトしていく

花輪くんが最初に登場するエピソードは第3話の「生き物係のキザ野郎参上」の巻です。

それを見ればわかりますが、最初は「嫌なヤツ」として登場します。

しきりに「金持ちアピール」をして、みんなを困らせます。

しかし、時は流れて第99話「花輪邸 ついに公開」の巻では明らかに「良いヤツ」で、みんなから一目おかれる人気者です。

「マウンティングがうざいキザなキャラ」から「みんなの興味の対象としてのミステリアスなキャラ」に鮮やかにシフトしています。

雨ノ森メロウも、「あのクラスの中で、将来の旦那さん候補がいるとしたら、花輪くんだけ」と言っていました。

まる子ちゃん、実は守銭奴

まる子ちゃんは実はかなり物欲に忠実な性格です。

「まるちゃん 年賀状を書く」の巻で、おじいちゃんの部屋を訪ねたとき、「なんじゃ?まる子?お小遣いか?」と聞かれ、実はお小遣い目的じゃなかったにもかかわらず、「うん」とうなづき、お小遣いを貰ってから本題に入ったり、

あるいは、「まるちゃん お金を見つける」の巻では、ヘソクリを見つけた事をダシに、ヘソクリの持ち主から口止め料として10%もらう計算をするなど、商売っ気たっぷりです。

よだれを垂らして暴れまわるだけのクレヨンしんちゃんよりも、よっぽど闇が深いですね。

なぜクレヨンしんちゃんが禁止されて、まる子ちゃんが教育学会から推薦されているのか?が非常に興味深い問題です。

ちびまる子ちゃん

オープニングとエンディングが神

※この動画は公式動画です。

「いいアニメは主題歌が良い」というジンクスがあるとすれば、『ちびまる子ちゃん』のシーズン1はまさしくそれです。

オープニングテーマの『ゆめいっぱい』もとても良い曲ですし、エンディングテーマの『おどるポンポコリン』は日本の音楽史に名を刻む名曲です。

『おどるポンポコリン』がオープニングではなくエンディングだったというのも、意外でした。

しかもエンディングはシーズン1の途中で西城秀樹の別の曲に差し換えられています。

名曲があまり名曲扱いされないというのも、アニメでありがちなパターンですね。

『おどるポンポコリン』はシーズン2の途中からオープニングテーマとして返り咲きます。

「シーズン2」はだんだんダメになってゆく

シーズン2でもお寿司の回など、面白い回もありますが、最後の方の回を見るとあまり面白くありません。

毒が抜けて平和すぎるんですよね。

先述のとおり、「シーズン1」は毒っ気があったり、闇が深かったりするのが面白いので、それを無くすとただのクソつまらないアニメです。

小学生の女の子が何気ない日常を過ごす姿なんて、見ていても面白くありません。

そこに毒があるから面白いのです。

『ちびまる子ちゃん – シーズン1』の神回一覧

それでは筆者が独断と偏見で選ぶ『ちびまる子ちゃん – シーズン1』の神回を一覧でご紹介します。

「シーズン1」はほとんど神回なのですが、その中でも取り分けて好きなエピソードをご紹介します。

「みんなでフランス料理を食べに行く」の巻

お母さんの知り合いが経営しているフランス料理店に家族で食事にでかけますが、お会計の際、お金が足りなくて、まる子のお小遣いから借りる羽目に。

一度はこういう経験ありますよね。

「まるちゃん 遠くのしんせきの家に行く」の巻

しんせきの家に行くのですが、何もかもめぐりが悪い。

しかも、しんせきの家に行った理由が「金をせびりに」というクズっぷりが良いです。

「まぼろしの“ツチノコ株式会社”」の巻

まるちゃんがツチノコを捕まえて一儲けしようと企みます。

丸尾くんの「目」が見られます。

「あこがれの鼻血」の巻

まるちゃんが鼻血を出してみんなから注目されようと躍起になります。

笑えます。

「丸尾君 学級委員選挙いよいよ出馬」の巻

小学生なのに選挙で骨肉の争いを展開します。

いろいろ、考えさせられます。

「5月のオリエンタル小僧」の巻

中東風の顔つきの転校生がやってきて、みんなからハブられますが、まるちゃんだけは味方をします。

ハートウォーミング系です。

「まるちゃんの町は大洪水」の巻

街が洪水で流されているのに、ヤジりに行くわ、学校が休みになって喜ぶわで、まるちゃんは丸尾くんから人間性を疑われます。

「まるちゃん 学校でお腹が痛くなる」の巻

まるちゃんがウンコを我慢する話です。

子供は爆笑でしょうね。

「まるちゃん 南の島へ行く」の巻

まるちゃんが南の島で出会いと別れを経験するハートウォーミングなストーリーです。

前編・後編あります。

「まるちゃん 熱帯魚を飼う」の巻

ちなみに熱帯魚はまるちゃんのある行動がきっかけで全滅します。

めちゃめちゃシュール過ぎて、その日は悪夢を見そうになりました。

「まるちゃん お金を見つける」の巻

まるちゃんはお金が好きなので、みつけたお金をダシに一儲けしようと企みます。

腹黒いですよ。

「まるちゃん 飲み屋さんに行く」の巻

これは有名な神回ですね。

お寿司の回と同じく、見終わるとおでんが食べたくなります。

「いとこの七五三」の巻

ハートウォーミング系です。

女の子の七五三まいりはやっぱ着物を着せたほうが良いと実感します。

Youtubeの公式チャンネルで期間限定公開されています。

「お父さんとお母さん けんかする」の巻

お父さんとお母さんが夫婦喧嘩で離婚の危機!

まるちゃんとお姉ちゃんは泣きじゃくり、家の中が重いムードに包まれます。

「まるちゃん 町内のクリスマス会に参加する」の巻

町内のクリスマス会で、「キリスト誕生」の演劇をやります。

一番おもしろかったのが、「天使を演じているこの子の家は真言宗である」というキートン山田のナレーションです。

「いつものお正月」の巻

みどりちゃんという謎の親戚が非常に面倒くさい性格で、やたらと気を使います。

「こういう子、いるよね」的な。

「口笛が聞こえる」の巻

これはベスト・オブ神回かもしれません。

とにかくヤバいので見たほうがいいです。

「まるちゃん お花見に行く」の巻

この回でひろしの職業がサラリーマンでは無いことが確かになります。

あのデフォルメされた画風でさくらの美しさを的確に表現していて感動しました。

「おじいちゃんベルトクイズに出る」の巻

これは製作者サイドも神回を狙った神回ですね。

ハラハラドキドキします。

文句なしのエンターテイメントです。

「まる子 南の島のおみやげ分配に困る」の巻

「まるちゃん 南の島へ行く」の巻の続きです。

南の島で買ったおみやげですが、友達を順位付けておみやげに差を付けるあたりが、シュールで好きです。

「まる子 はまじとウワサになる」の巻

現代まる子ちゃんにはあり得ないエピソードの一つですね。

教室内であらぬスキャンダルが起きて、クラスメートから冷やかされ茶化されまくります。

「花輪邸 ついに公開」の巻

これはリアルタイムで見た記憶がありました。

当時の私は幼稚園児だったはずですが、幼稚園児ながら「あり得ん!」と思った記憶があります。

それほど、花輪くんちはぶっ飛んでます。

「永沢君の家、火事になる」の巻

これはもはや言うまでもありません。

その後、シリーズ全編通じて語り継がれる伝説の、まさにその時です。

「金魚すくいに情熱を」の巻

これもリアルタイムで見た記憶があります。

ポイの紙が破れてもフレームですくうという技は何度も真似をして怒られました。

「まる子 つりに行く」の巻

最後の展開がヤバいです。

脚本はさくらももこ本人。

こういう先の読めない展開は手塚治虫の影響なのかな?

そんじょそこらの脚本家には無理な芸当ですね。

ちびまる子ちゃん